☆初ボロ市☆
2010.01.31 Sunday 23:04
1月15、16日 世田谷駅と上町駅の間で開催されている沿線最大のイベント、世田谷ボロ市に行ってきました!
このボロ市はなんとスタートしてからすでに430年以上が経つ歴史ある市なんです。
はじまりを簡単にお話すると...、
天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、1994年9月、世田谷区はボロ市を無形民俗文化財として指定されました。
最初は古着や古道具など農産物等を持ち寄ったことから「ボロ市」という名前がついたとされており
現在では骨董品、日用雑貨、古本やアクセサリーを売る露天もあり中には、オーガニック雑貨を売っているお店も...(笑
今年も代官屋敷のあるボロ市通りを中心に、約700店の露天が所狭しと並び、多くの人々で賑いhonobonoブースには湘南の風が漂っていました。
時代と共に変わりゆく“市”
されど着実に受け継がれてゆく“市”
今日も世界中で開かれている“市”...
人間って“市”が好きなんだなあって
改めて思いました。
人々、情報、食べ物、道具....
様々なものが行き交い、交じり合う“場”
そんな400年以上も続いているこの“場”で商いができたことに
誇りを感じます。
あらゆるモノが日々凄いスピードで変わりゆくこの世の中で
変わらずに受け継がれゆくココロがあることに少しホッとしました。
これからもボロ市は世代から世代へと受け継がれて行くのでしょう...。
それではまた来年ボロ市で!
[おまけ]
〜ちょっと深いボロ市story〜
楽市として世田谷宿に開かれた市は、徳川時代になって市町という名のもとに開かれていましたが、後に農家の作業着のつくろいや、わらじになえこむボロが安く売られるようになって、いつとはなしにボロ市の名が生まれました。ことにわらじをボロといっしょに縫うと何倍も丈夫になるというので、農民は争って買いました。大部分の農家にとって農閑期の夜なべのわらじ作りは、大切な現金収入の副業だったのです。明治中頃までの市の最盛期には、ボロ専門の店が十数件も出て、午前中にはほとんど売切れになったといいます。もちろんボロ市といってもボロを売る店ばかりではなく、農具、日曜雑貨などの店が、道の両側のところせましと並んでお客をよびこんでいました。大正の大震災以後、世田谷は急激に発達し、都市化されたため農家がだんだんと減りはじめ、昭和十二、三年頃には、市にボロを売る店がほとんどなくなりました。農家の需要が減ったためです。しかし出店数は八、九百店から多いときは二千店にもおよび、昭和のはじめ頃から見世物小屋や芝居小屋までかかりました。商品の売買と共に娯楽の対象でもあり、親戚、知人の旧交をあたためる時でもありました。
しかし、近頃は交通量の増大と共に出店数も六、七百店に減り、場所もせばめられました。商品も農機具、古物などボロ市的な特徴あるものはほとんどなくなり、かわって食料品、玩具、装身具等が多く、ことに植木類が多く売られています。古着類がわずかにボロ市の名を保っているといったのが今日のボロ市です。
おしまい
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